建築後10年を超える建物で、床下に水が溜まっている場合はパイプの破損や接続不良を起こしている可能性があります。
パイプの破損や接続不良などは建築後30年を超える建物に限った話だと思われる方も多く、うちはまだまだ大丈夫と安心されているお客さまもいらっしゃるでしょう。
しかし、比較的築浅の建物でも漏れ出た水が床下にたまることもあるのです。
このページでは床下に水が溜まる原因をいくつかご紹介しながら、その修理についてまとめています。
発見
床下に水が溜まることを常々気にして生活してる方はいませんよね…。
そのため、みなさんが「床下から水が漏れているかも!」と思った頃には、その水漏れの被害が進行している可能性大。
すでに木材や金属などの腐食が進んでいることも、実際は往々にしてあるのです。
しかし、「時すでに遅し」状態ではありません。多くの場合は適切な修理をすることで、またいつものように快適に日常生活を送れます。
これを読んでいるみなさんは、床下の水漏れをなるべく早期に発見したいと思いますよね。早めに見つけるコツは、普段とは違う変化に気が付くことです。床下で水漏れが発生するとどんな変化があるのか、具体例を挙げてみますね。
- キッチンシンク下、洗面ボウル下の収納内の湿度が上がってジメジメしている
- キッチンシンク下、洗面ボウル下の収納内にカビが発生している
- フローリングを歩くとギシギシという音が出る
- 床下収納のカゴを取り外すと濡れている
- 【戸建て住宅の場合】晴れているのに、不自然に濡れている箇所(外壁やコンクリート部分など)がある
わたしたち、水道修理業者からおすすめできる床下水漏れの発見のコツは、「湿気」、「濡れている」、「異音」、「カビ」。これらがキーワードと言えます。
もしもこれらの兆候があれば、床下で水漏れが発生している可能性が非常に高いですので、すぐに業者に点検の依頼をすることをおすすめいたします。
水道修理業者は水漏れ修理、床下漏水の修理のプロです。しかし、みなさんからご依頼がなければそもそも修理はできません。漏水に気が付くのはお住まいのみなさんなのです。毎日水漏れチェックをしてください、ということではありませんが、たまに漏水の可能性がないか、キッチンシンク下収納、洗面ボウル下収納の中を見てみてください。
では、床下で水漏れがあった場合は業者がどのような作業をするのか、解説していきますので、一緒に見てみましょう。
床下に溜まっている水を抜く
床下の水漏れの修理で重要なことは、最初に水を抜く作業。漏れた水の量が数センチ程度の量であれば、乾湿両用の集じん機を使用して水を吸い上げます。
大量に水が溜まっている場合は、集じん機ではなく、くみ上げポンプと呼ばれる道具を使用して、水を抜いていきます。水漏れの原因箇所の修理よりも前に、まず溜まった水を取り除くことが重要です。
機材の紹介
上の画像にうつる右側の機材は、乾湿両用の集じん機で、左側に写る黄色い道具はくみ上げポンプ。
集じん機とは、除じん装置とも呼ばれます。ちりなど細かなものを吸引することができる機材なのですよ。集じん機は粉じんを吸引するイメージが強いかと思いますが、乾湿両方タイプであれば、水の除去に使用することが可能なので、集じん機を使います。
くみ上げポンプは、残水用水中ポンプと呼ばれる機材。建築現場で発生した濁り水の排水や、工場設備の排水処理などによく使われるものです。
調査・点検
床からギシギシ音がする、不自然な水たまりがあるなど、床下水漏れのサインがあってみなさんが気が付いても、具体的にどこから水が漏れているのかはわかりにくいですよね…。
修理をするためには、実際にどの部分から水が漏れているのかを、調査・点検する必要があります。この調査や点検はご家庭では非常に困難です。
当社は、漏水点検に長けたスタッフが多く在籍していますので、もしものことがあればご相談ください。
機材の紹介
上の画像は、ファイバースコープカメラです。
一見するとホースリールのように見えるかもしれませんが、このホースのように見えるものの先端にはカメラが付いていて、狭い箇所などの映像を画面に映し出します。ホースのような部分を伸ばすことで、狭くて見えないような箇所にまでカメラを挿し入れることが可能です。
目視しにくい箇所や人が入ることができない狭い箇所はファイバースコープカメラで調査・点検をして様子を見てみます。
床下に水が溜まる水もれ原因
さて、ここまで読んでいただいて、なぜ床下に水がたまるのだろうか…と思う方もいらっしゃいますよね。
原因として多いのは次の4つです。
- 排水管の抜け・はずれ
- 水栓の水漏れ(ジャバラホースなど)
- 水道管の破損やピンホール穴
- 排水詰まりによるオーバーフロー
あまり聞きなれない言葉が登場したかと思いますので、1つ1つ解説していきますね。
排水管の抜け・はずれ
排水管(はいすいかん)をご存じでしょうか。排水口の掃除はみなさん行うかと思いますので、よく知っていらっしゃるでしょう。排水口の先には、排水管があるのです。
排水管はそのまま屋外へと繋がっていて、さらに下水へと続きます。
この排水管は普段はあまり目にしませんよね。これは床下など目に見えない部分に続いているから。排水管は経年劣化をして抜けたり、はずれたりすることがありますので、床下で水が漏れるのです。
点検をして、排水管の抜けやはずれがある場合は、抜けた原因を考慮した修理を行います。
水栓の水漏れ(ジャバラホース等)
キッチン水栓や洗面水栓のジャバラホースからの水漏れで床下浸水することもあります。
ジャバラホースという聞きなれないワードが登場しましたので、簡単に解説します。
【ジャバラホースとは】
シャワーヘッドを手前に引き出すことができるタイプの水栓のことを、シャワー引出しタイプとよく呼ばれますが、こちらにはジャバラホースというパーツがあるのです。ジャバラホースは水栓本体内だけでなく、洗面ボウル下収納内やキッチンシンク下収納内にまで続いているのですよ。
ジャバラホースは、経年劣化をして亀裂や穴が開くことがあり、その部分から水が漏れます。下の画像をご覧ください。
画像はシャワー引出しタイプの洗面水栓です。点検したところ、ジャバラホースに亀裂があり、その部分から水が漏れて床下に水が溜まっていたのです。収納内の底の床材は防水処理がされていませんので、腐植することがあります。適切な処理をしなければ、階下漏水被害や、シロアリ被害も考えられるのですよ…。
そうなる前に、早めの修理をおすすめします。
収納の床板を取り外してみたところ、約3センチの水が溜まっていましたので、溜まった水を吸引して、水漏れの原因となった水栓を新しいものに交換しました。
水漏れ原因がなくなった後は、送風機を使用して床下を乾燥させてからカビ対策を施して対応を完了しています。
水道管の破損やピンホール
水道管の破損やピンホールでも床下での水漏れが生じることになるのですが、この仕組みについて解説していきます。
【水道管とは】
水道管と排水管の違いがわかりにくい方もいらっしゃるはず。え? 呼び方が違うだけで同じものじゃないの? という方もいますよね。簡単に紹介していきます。
水道管とは、綺麗な水、未使用の水が流れるパイプとお考えください。みなさんのお宅の蛇口を開くと綺麗な水が流れてきますよね。これは水道管からの水だからです。この水道管は普段は目に付かないかと思います…その理由は床下などにあるからです。
それに対して排水管とは、使用済みの水が流れるパイプのこと。トイレやキッチン、洗面所、風呂場などで使用した水は汚れた水で、排水管を通って下水へと流れていきます。排水管はすでに記載したように、床下にあるのですよ。
水道管は、排水管同様に経年劣化することがあり、破損したりピンホール穴があくことも。
さて、ピンホールという聞きなれない単語が待てでてきましたので、簡単に解説しますね。
【ピンホールとは】
ピンホールとは、針(ピン)で刺したくらいの小さな穴のこと。難しい言葉ですが、「孔食(こうしょく)」とも呼ばれます。水道管には金属が使用されていて、その部分が腐植することで小さな穴が開くのです。
ぱっと見ただけではパイプに穴が開いているようには見えませんが、水が流れることでその部分からピューっと水が噴き出します。小さな穴でもあなどれず、(ダジャレではありませんよ!)少量の水漏れでも放置しておくことで、床下に使用されている木材などが傷むことがあるのです。
排水詰まりによるオーバーフロー
排水詰まりが原因で床下に水が漏れることがあります。排水管など排水パイプがつまると、水がスムーズに流れません。
ピンとこない方は、お風呂場やキッチンをイメージしてみてください。
排水口掃除をしばらくしていないと、水の流れが悪くなり、排水口に水がたまりますよね…。これを「排水詰まり」と呼びます。排水管や排水パイプがつまると、水が流れなくなり逆流することもあります。
排水管と排水パイプの接続部に隙間がある設備では、逆流した水がその部分からあふれることがあり、これを「オーバーフロー」と言います。
オーバーフローという単語もあまり普段耳にしませんよね…。専門用語ではありませんが、こちらはoverflowと英語でつづり、「あふれる」という意味。
排水管や排水パイプのつまりが原因で水があふれだして、床下まで染み込むことがあるのですよ。
修理
ここからは当社が実際に行った床下の水漏れ修理事例をご紹介していきます。
埼玉県内にお住まいのお客さまから「床下漏水しているかもしれないので、すぐに修理に来てほしい」というお電話がありました。すぐに現場に急行して、お客さまから詳しいお話をうかがいます。
お客さまによると、毎日のようにキッチンに立ち、料理や洗い物をなさっているそうですが、ある日違和感をいだいたそうです。いつも立つ場所なのに、ギシギシという音がしているとのこと。ギシギシした音だけでは、業者を呼ぶ方はあまり多くはありません。
このお客さまは、気になり「床 ギシギシ 原因」と調べたところ、水漏れの可能性があることを知り、すぐに「埼玉 水道修理 水漏れ」とスマホ検索。当社をはじめ、複数の業者のページがヒット。水漏れしているならなるべく早く修理をしたほうがいいだろう、と思われ即日対応をしている当社をお選びくださいました。ありがとうございます。
キッチンを見たところ、確かに歩くとギシギシとした音がします。
屋外の通気口から床下の状況を点検したところ、水漏れがありました。原因はキッチン排水つまりによる水漏れと判明。
ラードや野菜のヘタなど固形物、石鹸カス、残飯などが原因となり、キッチン排水つまりを引き起こします。
床下に水が溜まっている可能性が高いこと、キッチン排水詰まりが原因で水が漏れていること、具体的な修理方法をお客さまにお伝えし、お見積りもご案内。すぐに同意が得られましたので、作業をします。
キッチンの床を開口したところ、水がたまっていましたので、道具を使って水を吸引。
修理はたまった水を取り除くだけでよいわけではありません。根本の原因である排水つまりを解消する必要がありますので、つまり修理も行いました。つまりの原因になったかたまりを取り出すことに成功。水漏れで湿った箇所に風をあてて、カビ対策もいたしました。キッチン水栓から水を流し、水漏れやつまりがないことを確認して、開口部を元に戻し完了しています。
床下にまで浸水していると、水を吸引する作業もありますので、このように開口(穴を開ける)作業が発生します。当社はこの開口作業を得意としています。丁寧に作業をし、カビ処理もしていますので、安心してご依頼ください。
蛇口でポタポタと水が漏れるなどであればすぐに水漏れだとわかりますが、必ずしも見えるところで発生するとは限りません。床下で漏れているとなかなか日常生活では気が付きませんよね。ギシギシするなど、いつもとは違うの違和感を記載しましたが、水道料金がいつもよりも上がることで漏水に気が付く方もいらっしゃいますので、料金が上がった方は可能性を疑ってみてください。
水漏れは早めの修理が肝心。放置することで被害が大きくなることも…。何か前兆やサインがありましたら、早めに業者へ修理依頼することをおすすめします。
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