昨日までは普通に使用できていた水道水やお湯の水圧が急に弱くなることがあります。
このページでは、蛇口から出る水の勢いが急に弱くなる原因とその修理についてご紹介していきます。
出る水の勢いが弱くなった場合や、一箇所で水を出していると他の水道蛇口の水圧が弱いと感じる場合、水が出ないか、出てもチョロチョロと少量の水しか出ない場合の対処法としてお役立てください。
タンクレストイレの水の勢いが急に弱くなるトラブルも類似した原因であることが多いです。
このページの記載内容は、以前からずっと水圧が弱い場合の対処法ではありません。急に弱くなった場合のみを対象としていますので、お間違いのないようお願いいたします。
弁やフィルターの目詰まり
水栓から出る水がチョロチョロと少量で水圧が弱いときの原因として考えられるものはいくつかありますが、まず最初に弁やストレーナーのフィルターの目詰まりを伺ってみましょう。
弁（べん）は水の栓を開閉するものや水圧を調整するもの、水を逃がすものなど、ご自宅のあちこちに設置されていますが、一般的には目立たない存在。
ストレーナーは聞いたことがある方もいますよね。いわゆる茶こしをストレーナーと呼ぶことがあります。フィルターのことです。
さて、水栓蛇口のハンドルなどを操作すると水が出てくるかと思いますが、この水は屋外から来るのですよ。
水道メーターからご自宅内の水栓蛇口までパイプを通じて水が流れてくる仕組みとなっています。この水道メーターから出発して、水が水栓の吐水口から出るまでには、弁やフィルターを通ります。
吐水口（とすいこう）とは、水栓蛇口で水が出てくる穴のこと。この弁やフィルターに目詰まりがあると、水栓蛇口に流れるべき水が弁やフィルターでひっかかってつまるため、水圧が弱く感じます。
詰まりの主な原因は、ゴミやヌメリやサビの詰まりとパーツの破損です。
当社が行った修理事例の一部をちょっとお見せしますね！
マンションにお住まいのお客さまから、水栓の水圧が急に弱くなったので、修理に来てほしいとご依頼をいただき点検をしたときの画像です。
上の画像はストレーナーを撮影したもの。目詰まりを起こしていましたので、流れる水がせき止められ水圧が弱くなっていたのです。
修理作業後は直りました。
工事や作業による目詰まり
【水道メーターの定期交換後】
水道メーターは８年おきに交換することが義務付けられています。水道メーターの交換作業のあとに、小石や土が混入する可能性があり、水道メーターから水栓蛇口までのどこかで目詰まりを起こすことが。目詰まりを起こすと、水圧が弱くなります。
水道メーターなんて交換していないけど・・・と思う方もいるでしょう。みなさんが交換する必要はなく、こちらは水道局やその委託業者が行い、基本的に立ち合いも不要です。
また、水道メーターを交換する場合は、事前にポストなどに「お知らせ」が入ることがあります。作業も短時間なので、知らない間に終わっている可能性も。
水道メーターの交換があった直後に水栓蛇口から出る水の水圧が弱くなった場合は、「お知らせ」に書いてある業者に電話をしてみましょう。
【水道管の補修、交換工事】
そのほかの原因もみていきましょう。
水道管は劣化し、水が漏れることがありますので、そうならないようにある程度の時間が経過したタイミングで水道管の補修や交換工事をします。
塩ビ管の接続部に接着剤を使用しますが、これが蛇口内につまることがあり、水圧が弱くなるトラブルも珍しくはありません。補修工事のあとに水圧が弱いトラブルがあれば、補修工事を行った業者に連絡を入れてください。
【マンション貯水槽のメンテナンス】
水をためる設備である「貯水槽」というものが設置されているマンションがあります。（貯水槽が設置されていないマンションもあります。）水道管からの水道水を貯水槽にため、各部屋にある水栓まで届けているのです。
貯水槽の水はマンション移住者の生活水になるわけですから、清潔に保つ必要があります。掃除などのメンテナンスを怠れば、タンク内に雑菌が繁殖して食中毒を引き起こすことも。一定の大きさの貯水槽の場合は、１年に１回以上の清掃義務があり、マンションの管理者が行っています。
この貯水槽の清掃で、一部のたまったゴミがパイプに流れ出る可能性があり、それらが目詰まりを起こして水圧が弱いと感じることがあります。
このメンテナンス後に、一時的に水圧が弱まることがありますが、ほとんどの場合はすぐに元に戻ります。しかし、メンテナンス後にいつまでも水圧が弱く、今までと異なることがあれば、管理会社に問い合わせをしてみましょう。
水道設備や器具の故障や目詰まり
ご使用になっているキッチン、風呂場、洗面所、タンクレストイレなどにある水栓や止水栓がそもそも故障していて水圧が弱い可能性があります。
例えば、キッチンの水栓が故障していて水圧が弱かったとしましょう。この場合は、浴室、洗面所の水栓は問題なく使えますので、キッチン水栓の故障が疑われます。
ご自宅内の他の水栓の水圧と比較してみてください。
もしも一部の水栓で水圧が低いことがあれば、当社にご相談ください。適合する新しい水栓へ交換するなどをして対応します。
また給湯器が故障している場合は湯の水圧が弱い可能性があります。この場合は給湯器を修理または交換することで改善します。
シャワーのみ水圧が弱いこともあるかと思いますが、この場合はシャワーヘッドの目づまりが疑われます。シャワーヘッドにある水が出てくる穴を見てみて汚れが溜まっていないかご確認ください。溜まっていれば掃除をしましょう。
お風呂用の中性洗剤を使ってスポンジなどでシャワーヘッドを軽く洗うだけでも、目詰まりに効果的ですよ。
それでも水圧が弱い場合は、シャワーヘッドの交換、水栓の交換をご検討ください。
さらに、水道管の水漏れで水圧が弱っている場合もあります。水道管が水漏れしているお宅では、通常よりも水道料金が高くなりますので、気が付くサインかと。床から水がしみ出していても水道管が水漏れしている可能性がありますので、よく見てみてください。
また、戸建住宅の地中に埋まってる水道管が破損した場合は外観から見てもわからないため、水を使っていない時に水道メーターが回っていないか確認してみましょう。
ご家庭で出来る対処法
【工事や修理があったか思い出してみる】
水道管の修理や水道メーターの交換、貯水槽の清掃などが原因で水圧が弱くなる可能性もありますので、まずは過去近いうちに工事や修理があったか、思い出してみてください。
ほとんどの場合、「お知らせ」がポストに入っていますので、紙を見た記憶がないか思い出してみましょう。紙がなくても、マンションなどのエントランスにある掲示板に告知されている場合もありますよ。
【自宅内の水栓をチェックする】
水圧が弱い水栓とそうでない通常通りの水栓があるかもしれませんので、ご自宅内の水栓をすべてチェックしてみてください。
【マンション、アパートの場合は他の部屋について聞いてみる】
マンションやアパートにお住まいの場合は、他のお部屋も同様のトラブルがある可能性もありますので、お知り合いがいる方は、別の部屋の方に聞いてみましょう。
【屋外や自宅内での水漏れ箇所がないか見てみる】
寒い地域では、水道管が凍結して破裂してしまうこともあります。屋外で不自然に地面が濡れている場所はないか、自宅内で湿っている床がないか、見てみてください。床下収納がある場合、フタを開けて、さらになかのカゴを取り出してみましょう。水が漏れていることがあるかもしれません。
事前にチェックしていただき、これらの情報を水道業者に事前に伝えておくと、修理がスムーズに進む可能性があります。
なお、引っ越し当日に水がでない！ とおっしゃる方がいらっしゃいますがこちらは水道元栓がひらいていないだけですので、水道元栓をひらきましょう。戸建て住宅であれば、水道元栓は地面にある「量水器」と書いてあるフタのなかに。集合住宅の場合は、玄関扉の左右どちらかの金属製扉内にありますので、対応してください。
引っ越し初日に冷たい水しか出ず、お湯が出ない場合は、給湯器の止水栓が閉まっているだけですので、開栓しましょう。
水圧が弱くなった時はどうぞお気軽にお問合せください。迅速に対応いたします。
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